KJRTK’s diary

KJRTKです。人生イージー。

武道はすごい カイ

格闘マンガの刃牙を読んでいて武道の達人がでてきたので自分の通っていた剣道の道場の先生について書こうと思います。

 

僕は5歳の時から高校引退まで道場に通って剣道をしていました。

 

「武道は年をとるにつれ強い」と言われますが実際に体験したことがあります。

 

自分が5歳の時に60歳くらいだった先生が、十数年たって僕が17になって先生が70いくつになっても負かすことができずその言葉を痛感しました。

 

体力も筋力もスピードもこっちが遥かに上回っているはずなのに全く勝つことができませんでした。その時30歳の現役バリバリ自衛隊の人もひぃひぃゆわされていました。

 

スポーツではまずあり得ない光景だと思います。現役バリバリの選手がおじいちゃんに勝てない、、、

 

嘘と思うかもしれないですがボロ負けするんです。

達人というか何というか武道の奥深さを感じます。

 

強い先生たちに共通して言えることは稽古以外の時はみんなとても優しかったです。

何か余裕があるというか何が起こっても動じないというか、悟っているような感じでした。

 

強くなりたかったので先生たちに稽古が終わっては感想を聞きにいきました。その時色々な先生に「力抜け」「脱力せい」といわれました。

 

でも僕は整骨院お墨付きの「ザ•力みすぎ男」なので脱力は難しく道場では日々脱力と言われしばかれました。「腕の力で竹刀を振るな」と散々いわれました。

 

「腕で振らんかったどこで振んねん」と心の中で何回言ったかわかりません。

 

挙げ句の果てにはそれを見かねた先生に「腕が上がらんくなるまで打ってこい」といわれたことがあります。

 

他の人の稽古を止めて道場を全て使いひたすら相面(お互いが面を打つこと)をしました。

 

息もできないくらいになって、やっとのこと空気を吸っても肺が焼けるように痛く、もう何分くらいたったか頭も回らなくなってきたその時、

 

腕が上がらなくなりました。

1キロもあるかないかくらいの重さの竹刀が両手にどんだけ力を込めても上がらなくなりました。

 

でも70の先生は軽々と面を打ってきて

僕の腕が上がることもなく、腕と同じくらい酷使した足が限界をむかえ膝から崩れました。 

 

完全に負けました。スタミナ?腕の力?同じ本数打ち込んだのにおじいちゃんに完敗

 

そして先生は「そうゆうことや」と鬼のような顔から優しい顔に変わり言いました。

 

40分間も若者をしごいてもピンピンしている70歳、、武道の力を思い知らされました。

 

本当に尊敬です。

 

そこから動けるようになるまで30分は道場の隅で横になっていたと思います。

でも先生はピンピンしていました。

 

大学に入って剣道はあまりしなくなったのですが10月からまた始めようと思っています。

 

高校生まではいかに竹刀を速く振るかの一点にしぼり力で剣道をしていましたが、これから脱力を意識してはやくあの鬼のようなおじいちゃん達に近付きたいと思います。

 

最後に道場で最年長だった89歳の先生の話が1番心に残っているので紹介します。

 

その先生は日本でも数少ない剣道の最高段八段を持っていました。

そして先生に何でそんなに強いのか聞くと先生は「わしより強い奴はいっぱいおった。でもみんな死んでもうたわ、お前も長生きせえよ、そん時1番やなくても続ければ道は開ける。たとえ何年稽古をせん時期があってもいつでも戻ってこれる。それが武道や。ただ武道から離れてる間も毎日自分と勝負して生きなさい。他の人と比べず自分に勝ちなさい」と言ってくれました。

 

この言葉は全てに通じると僕は思っています。先生が教えてくれたことを体現できるようにコツコツ頑張ります。

 

皆さんも是非武道始めてみてはどうでしょうか?

 

では👋